不動産営業ってどんな仕事?!挑戦するなら知っておきたい基礎
不動産営業の種類
不動産営業の仕事には、賃貸仲介営業、売買仲介営業、住宅販売営業、投資用不動産営業、不動産仕入れ営業などがあります。
- 01.賃貸仲介営業
- 賃貸仲介営業は、貸主が所有する賃貸物件を借主に紹介して、契約を締結する仕事です。不動産会社は、賃貸物件を所有するオーナーと顧客を結ぶ役割を行います。アパートやマンション、一戸建てだけではなく、駐車場・店舗・事務所などの事業者向けの物件も取扱います。賃貸物件を顧客に紹介して契約を締結することで、仲介手数料を報酬として受け取っています。
- 02.売買仲介営業
- 売買仲介営業は、不動産の売主(売り手)と買主(買い手)の間に入り、売買契約の仲介を行います。取扱う不動産は、一戸建て・マンション・土地・ビル・倉庫などがあげられます。営業マンは、依頼を受けた売主・買主と媒介契約を締結し、買い手または売り手を見つけ、交渉・書類作成・契約へとつなげる役割を担います。賃貸仲介営業と同様に、契約成立後に依頼主から受け取る仲介手数料が報酬となります。
- 03.住宅販売営業
- 住宅販売営業は、自社が所有する土地や建物、または自社で建築した住宅を顧客に販売するのが主な仕事です。仲介役を担う仲介営業とは異なり、自社が直接、顧客に商品を販売します。販売対象となる不動産は、自社が所有または建築した住宅となり、基本的に他社の住宅を紹介することはありません。
- 04.投資用不動産営業
- 投資用不動産営業は、投資用の賃貸物件を、投資家に販売する仕事や、土地の所有者に対して、賃貸物件の建築・運用を提案することが仕事になります。対象となるのは、アパート・マンション・一戸建て・ビル・土地・店舗などです。マンションは部屋単位で購入・投資する区分マンション、一棟マンションがあり、基本的には新築物件と中古物件どちらにも対応しています。
- 05.不動産仕入れ営業
- 不動産仕入れ営業は、不動産取引に必要な建物や土地を仕入れる仕事です。土地の仕入れについては、用地仕入れと呼ばれます。上記の不動産営業とは異なり、土地・建物を地主や不動産会社から買うことが主な仕事内容です。仕入れた不動産は、新たにマンションや一戸建てを建築して販売したり、リフォーム後に再販売、または賃貸に出します。仕入れ対象となる不動産は、マンション用地をはじめ、建売用地、中古一戸建て・マンション、空き家・空き地などがあります。
主な業務内容
01.賃貸仲介営業
・賃貸物件情報の登録・掲載
・物件の広告の出稿
・Webサイトや電話での問合せ
・来店、来客対応
・物件の内見案内
・物件の申し込み
・契約書の作成
・重要事項説明
・契約の締結と鍵渡し
02.売買仲介営業
【売り主側の仲介の主な仕事】
・売主の集客(訪問営業・紹介営業・広告の出稿)
・物件の査定
・売り物件の登録
・購入希望者への広告出稿
・買主との売買交渉
・契約締結、引き渡し
【買い主側の仲介の主な仕事】
・買主の集客(訪問営業・紹介営業・広告の出稿)
・買主に対する物件の選定
・物件の内見案内
・売主との売買交渉
・ローンの紹介や手続き
・契約書の作成
・重要事項説明
・契約締結・引き渡し
03.住宅販売営業
・販売物件の広告出稿、チラシ配布
・オープンハウスや相談会の実施
・顧客(購入希望者)との商談
・住宅ローンの紹介や手続き
・契約締結
・施工の報告、引き渡し、アフターケア
04.投資用不動産営業
・投資家や企業への電話、訪問営業
・問合せに対する応対
・買主との交渉商談
・収益、運用管理の提示
・投資ローンの提案
・契約の締結
・所有権移転の手続き
05.不動産仕入れ営業
・不動産の売却情報収集活動
・地主や不動産会社への営業活動
・仕入れ不動産の査定
・不動産所有者との商談交渉
・売買契約、所有権移転の手続き
不動産営業には、賃貸・売買仲介営業をはじめ、住宅販売営業、投資用不動産営業、不動産仕入れ営業などがあげられます。賃貸・売買仲介営業は、複数の不動産会社が同じ物件を取扱うケースもあるため、提案力や契約までのスピードが大切です。不動産営業に挑戦するためには、不動産業界に関する知識や実務経験が必要不可欠です。さらに、資格や営業力、交渉力、コミュニケーション能力、情報収集能力などのスキルも求められます。高収入が期待できることや、成果を上げることでやりがいを感じられることがメリットとして挙げられます。また、不動産企業の管理職や独立など、次のキャリアにも期待が持てます。不動産営業への挑戦を考えるための基礎を、ぜひご参考になさってください。