<面接対策>もう迷わない!採用面接の心得とマナー|身だしなみ・言葉使いも
「中途採用面接では、どんな点を見られるのだろう」「面接で失敗しないか不安…」そんな悩みを持つあなたへ。この記事では、中途採用面接で押さえておくべき心得やマナーを、採用担当の視点を交えながら具体的に解説します。服装や言葉遣いなどの基本的なマナーはもちろん、面接官に好印象を与える自己PRや逆質問の仕方まで、これを読めば準備万端!自信を持って面接に臨めるようになります。
1. 面接官の視点で理解する!採用面接で重視されるポイント
①企業が中途採用に求めるものとは?
企業が中途採用を行う際、新卒採用とは異なる視点で応募者を評価します。中途採用では、即戦力となる人材を求めているケースがほとんどです。つまり、企業は、応募者がこれまでの経験やスキルを活かして、どの程度会社に貢献できるのかを見極めようとしています。
具体的には、
- 入社後、すぐに業務で成果を出せるか
- 周囲と連携し、チームとして機能できるか
- 企業文化に馴染み、長期的に活躍できるか
②面接で重視される3つの要素
面接では、以下の3つの要素を総合的に判断されます。
スキル・経験
応募者のこれまでの職務経験やスキルが、求める人物像とマッチしているかを評価されます。具体的には、以下のようなポイントをアピールする必要があります。
- 経験年数
- 実績(売上、獲得件数など具体的な数字でアピール)
- 資格
- 語学力
- 専門知識
これらの経験やスキルが、応募先の企業や職種でどのように活かせるのかを具体的に説明することが重要です。
人物像
企業は、スキルや経験だけでなく、応募者がどのような人物像であるかを見極めようとしています。企業文化にマッチする人物かどうか、チームに調和し、周囲と協力して業務に取り組める人物かどうかを判断されます。
面接では、以下のようなポイントを意識して、明るくハキハキと話すことが重要です。
- コミュニケーション能力
- 協調性
- 責任感
- 積極性
- 誠実さ
熱意
応募者がどれだけ企業や仕事に対して熱意を持っているか、入社意欲の強さをアピールすることも重要です。企業は、入社後、積極的に業務に取り組み、長く活躍してくれる人材を求めています。
以下のようなポイントを盛り込み、熱意を伝えましょう。
- なぜその企業に入社したいのか
- 入社後、どのような仕事に挑戦したいのか
- 将来のキャリアプラン
これらの要素を効果的に伝えるために、企業の理念や事業内容を事前に理解し、自己分析を通じて自身の強みやキャリアプランを明確にしておくことが重要です。
2. 第一印象が大切!好印象を与える身だしなみ
面接では、第一印象が非常に重要です。面接官は、応募者のスキルや経験だけでなく、見た目からも社会人としての常識やマナーを判断します。好印象を与える身だしなみは、自信を持って面接に臨むためにも欠かせません。
①基本を押さえよう!服装の選び方
中途採用の面接では、基本的にスーツで行くのがおすすめです。スーツ以外で行く場合は、オフィスカジュアルなど、業種や企業の雰囲気に合った服装を選びましょう。清潔感のある服装を心がけ、シワや汚れがないか、事前にしっかりチェックしておくことが大切です。
スーツ以外もOK?オフィスカジュアルのポイント
企業によっては、服装規定が緩やかで、私服での面接を推奨している場合があります。その場合でも、オフィスカジュアルなど、清潔感のある服装を心がけましょう。Tシャツやジーンズ、スニーカーなどはカジュアルすぎるため避け、オフィスカジュアルにふさわしいアイテムを選びましょう。迷った場合は、スーツで行く方が無難です。
アイテム | 男性 | 女性 |
---|---|---|
トップス | 襟付きシャツ、ニット、カーディガンなど | ブラウス、シャツ、ニットなど |
ボトムス | スラックス、チノパンなど | スカート、スラックスなど |
靴 | 革靴、ローファーなど | パンプス、ローファーなど |
②髪型・アクセサリー・持ち物はどうする?
髪型やアクセサリー、持ち物も、面接の印象を左右する重要な要素です。清潔感を意識し、華美になりすぎないよう注意します。
髪型
- 清潔感のある髪型を心がけましょう。寝癖やボサボサの髪はNGです。
- 長い髪は、まとめるか後ろで結ぶなどして、顔にかからないようにしましょう。面接中に髪を触る癖がある人は、特に注意が必要です。
- 派手な髪色やヘアスタイルは避け、落ち着いた印象を与えられるようにしましょう。
アクセサリー
- アクセサリーは、基本的にはつけない方が無難です。つける場合は、小ぶりでシンプルなものを選びましょう。
- 結婚指輪や婚約指輪以外の指輪は、外しておいた方が良いでしょう。
- ピアスは、小ぶりのワンポイントのものを選ぶか、外しておきましょう。揺れるタイプのピアスや、複数のピアスは避けましょう。
持ち物
- バッグは、A4サイズの書類が入る、黒や紺などの落ち着いた色のビジネスバッグを選びましょう。リュックサックや派手な色のバッグは避けましょう。
- 靴は、黒や茶色の革靴など、スーツに合ったものを選びましょう。かかとのすり減った靴は、悪印象を与えてしまう可能性があるので、事前に修理しておきましょう。
- 時計は、シンプルなデザインのものを選びましょう。高価すぎる時計や、カジュアルすぎる時計は避けましょう。
- ハンカチやティッシュは、必ず持参しましょう。
身だしなみを整えることは、面接官への配慮を示すだけでなく、自分自身の気持ちを高め、自信を持って面接に臨むことにもつながります。基本的なマナーを押さえて、好印象を与えられるように準備しておきましょう。
3. 失礼のない言動を心がけよう!面接時の基本マナー
面接では、あなたのスキルや経験だけでなく、社会人としての常識やビジネスマナーも評価されています。特に中途採用では、前職での経験や年齢を重ねていることから、新卒採用よりも高いレベルのマナーが求められます。ここでは、面接で評価を下げないために、最低限押さえておくべき基本的なマナーを紹介します。
①時間厳守!遅刻は厳禁
面接に遅刻することは、社会人として最もやってはいけないことの一つです。時間にルーズという印象を与えてしまい、あなたの熱意や誠意が疑われてしまう可能性もあります。万が一、電車の遅延や道に迷うなど、やむを得ない事情で遅刻が避けられない場合は、必ず企業に連絡を入れましょう。その際、到着が何分遅れそうか、具体的な時間を伝えることが大切です。また、面接開始時間に間に合わなかった場合でも、謝罪と遅刻の理由を簡潔に伝え、面接に臨みましょう。
時間厳守は、面接の合否を左右する重要な要素の一つです。余裕を持って家を出る、事前に経路を確認しておくなど、遅刻を防ぐための対策を徹底しましょう。
②明るい挨拶と笑顔で好印象
第一印象は、その後の評価に大きく影響します。面接官と初めて顔を合わせた瞬間から、明るくハキハキとした挨拶と笑顔を心がけましょう。挨拶は、相手の目を見て、明るい声で行うことが重要です。また、笑顔は緊張を和らげ、相手に好印象を与える効果があります。緊張して硬い表情にならないように、意識して笑顔を見せるようにしましょう。
場面 | 挨拶の例 |
---|---|
受付 | 「お世話になっております。本日の○○時から面接をお願いしております、○○と申します。○○様をお願いできますか。」 |
面接官との対面 | 「本日は、お忙しい中お時間いただきありがとうございます。○○のポジションを志望しています、○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」 |
上記はあくまでも例なので、状況に応じて適切な言葉遣いを心がけましょう。ただし、どんな場面でも、明るく丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。
③敬称を正しく使い、丁寧な言葉遣いを
面接官に対しては、必ず「○○様」と敬称をつけて呼びかけましょう。また、話し言葉では「~です」「~ます」「~でした」など、丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。面接官の会社や仕事内容について話す際には、尊敬語を交えて話すと、より丁寧な印象を与えられます。
普段から丁寧な言葉遣いを心がけていないと、面接のような緊張する場面で自然と使いこなすことは難しいでしょう。日頃から正しい敬語や丁寧な言葉遣いを意識することが重要です。
④姿勢を正して、相手の目を見て話そう
面接中は、背筋を伸ばし、姿勢を正して話しましょう。猫背や足を組むなど、だらしない姿勢は、相手に失礼な印象を与えてしまいます。また、相手の目を見て話すことは、自信や誠実さを感じさせるだけでなく、相手の話にしっかりと耳を傾けているという意思表示にもなります。ただし、じっと見つめすぎると威圧感を与えてしまうので、適度に視線を逸らしながら、自然な形で目線を合わせるように心がけましょう。
面接官の話を聞く際には、適度な相づちを打つことも大切です。相づちは、相手の話を理解し、共感していることを示す効果があります。うなずいたり、「はい」「そうですね」などの言葉を発したりして、積極的に相手の話を聞きましょう。
面接は、あなたの人物像を判断する場です。言葉遣いや態度、身だしなみなど、細部まで気を配り、マナーを守って面接に臨みましょう。
4. これで完璧!面接の流れと状況別の受け答え方
面接は、大きく「面接開始」「面接官との面談」「面接終了」の流れで進みます。それぞれの場面における適切な対応を事前に理解しておきましょう。
①面接開始
面接開始時は、特に第一印象が重要になります。受付での対応から、面接室への入室、着席まで、失礼のない行動を心がけましょう。
1.受付での対応
- 到着したら、受付で自分の名前を伝え、面接に来たことを伝えましょう。「本日○○時の面接でお伺いした、○○申します」のように、ハキハキと話すと好印象です。企業によっては、受付で渡される書類に記入を求められる場合もあるため、時間に余裕を持って到着すると安心です。
- 待合室へ案内されたら、携帯電話の電源を切るかマナーモードに設定、静かに待ちましょう。面接の待ち時間は、面接対策資料の最終確認や、気持ちを落ち着かせる時間にあてましょう。
2.面接室への入室
- 面接官に名前を呼ばれたら、「失礼いたします」と一言述べてから、入室しましょう。ノックは3回が一般的です。ドアを開ける際は、ノックの音で面接官が気づいていることを確認し、扉の前で一度止まってから開けましょう。扉は静かに開閉し、後ろを向いて扉を閉めるようにすると、スマートな印象を与えられます。
- 入室後は、面接官の方を見て軽く会釈をし、「本日は、お忙しい中お時間いただきありがとうございます。○○のポジションを志望しています、○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶をします。このとき、明るい表情とハキハキとした口調を心がけましょう。また、企業によっては、面接官の氏名を名乗らない場合もあるため、面接官の顔と名前を一致させることを意識しましょう。
3.着席マナー
- 面接官に「どうぞ」と促されてから着席します。「失礼いたします」と一言添えると、より丁寧な印象を与えます。着席する際は、椅子の背もたれにもたれかからず、背筋を伸ばして浅めに腰掛けます。また、男性は足を肩幅に開き、女性は膝と足を揃えて座るとよいでしょう。カバンは自分の足元に置き、書類などを取り出しやすいようにしておきましょう。
②面接官との面談
面接官との面談では、自己紹介や志望動機、職務経験などを具体的に説明します。簡潔で分かりやすい説明を心がけ、逆質問の準備もしておきましょう。
1.自己紹介
- 氏名、年齢、これまでの職務経歴などを簡潔に伝えましょう。自己紹介は、面接官に自分のことを知ってもらうための第一歩です。簡潔ながらも、自分の強みや経験を盛り込むように意識しましょう。事前に自己紹介の内容をまとめておくことで、落ち着いて話せるようになります。
2.志望動機
- なぜその企業、その職種を志望するのかを具体的に説明しましょう。企業の理念や事業内容、求める人物像などを事前に理解し、自分の経験やスキルと結びつけながら話すと効果的です。企業研究を通して、自分が共感した点や魅力を感じた点を盛り込み、熱意を伝えましょう。また、将来のキャリアプランについても触れると、入社意欲の高さが伝わります。
3.職務経験・スキルアピール
- これまでの職務経験で得られたスキルや知識、実績を具体的に説明しましょう。応募企業や職種に関連性の高い経験を中心に話すことが重要です。経験を話す際には、具体的なエピソードや数字を用いると、より説得力が増します。また、自分の強みをアピールするだけでなく、経験を通してどのように成長できたのかを伝えることも大切です。前職での経験を活かして、どのように貢献できるのかを具体的に説明することで、入社意欲を効果的に伝えられます。
4.逆質問
- 逆質問は、企業への理解を深め、入社意欲を示すよい機会です。事前に質問をいくつか用意しておきましょう。質問内容は、仕事内容や企業文化、キャリアパスなど、具体的なものが望ましいです。また、面接中に出てきた内容に関する質問をすることも効果的です。ただし、給与や待遇に関する質問は、最初の面接では避けるのが一般的です。
③面接終了
面接終了時は、最後まで気を抜かずに、丁寧な挨拶を心がけましょう。退室時のマナーも、印象を左右する重要な要素です。
退室マナー
- 面接官が席を立った後、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べてから、席を立ちます。最後に志望度を伝える為、「本日の面接により、一層の志望度が増し、御社で働きたいと思いました。」と付け加えるのも手です。退室する際は、面接官の方を見て軽く会釈をし、「失礼いたします」と挨拶をします。扉は静かに閉め、最後まで丁寧な対応を心がけましょう。
5. 好印象を与える!逆質問のポイント
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれるのは定番です。これは単なる形式的なものではなく、あなたの積極性や企業への理解度をアピールする絶好の機会です。事前にしっかりと準備しておきましょう。
①企業について深く知るための質問
企業の理念やビジョン、事業内容についてさらに深く知りたいという質問は、企業への熱意を伝える効果があります。また、入社後のミスマッチを防ぐためにも重要な情報収集の機会と言えるでしょう。
- 貴社の企業理念を体現するために、社員の方々の日々の業務でどのような点に力を入れていますか?
- 中期経営計画で掲げている目標達成に向けて、どのような取り組みを行っていますか?
- 貴社の事業内容の中で、今後特に力を入れていきたいと考えている分野はありますか?
②仕事内容への理解を深める質問
募集職種や仕事内容について具体的に質問することで、入社意欲の高さを示すことができます。また、実際に働くイメージを具体的にすることで、入社後のミスマッチを防ぐことも期待できます。
- 今回募集している職種の具体的な業務内容について教えてください。
- 入社後、まずはどのような業務から担当することになるのでしょうか?
- この仕事で求められるスキルや経験について、具体的に教えていただけますか?
③キャリアプランに関する質問
入社後のキャリアパスやスキルアップの機会について質問することは、将来を見据えた上で転職活動を行っていることをアピールできます。ただし、具体的な役職や給与の話を聞くことは避け、あくまでも成長意欲を伝えるように心がけましょう。
- この職種では、将来的にどのようなキャリアパスを描くことができますか?
- 社員のスキルアップのために、どのような研修制度や教育プログラムがありますか?
- 社内での異動やジョブローテーションの可能性について教えてください。
④避けた方がいい逆質問
逆質問はあくまでも企業への理解を深め、入社意欲を示すためのものです。以下のような質問は、企業側にマイナスの印象を与えてしまう可能性があるので避けましょう。
避けるべき質問 | 理由 |
---|---|
給与や待遇に関する質問 | 事前に企業のホームページなどで確認できる情報や、面接の初期段階で質問することは避けましょう。あくまで仕事内容や企業について理解を深めることが重要です。 |
残業時間や休日出勤の頻度 | ワークライフバランスは重要ですが、面接の場でこのような質問をすることは、仕事への意欲が低いと受け取られる可能性があります。 |
会社の福利厚生に関する質問 | 福利厚生はあくまでも労働条件の一つであり、仕事内容や企業理念よりも優先すべきものではありません。福利厚生ばかりに関心が向いていると、入社意欲が低いと判断される可能性があります。 |
すでに回答されている内容の質問 | 面接官の説明をきちんと聞いていなかったと判断され、悪印象を与えてしまいます。事前に企業のホームページなどで情報収集を行い、疑問点を整理しておきましょう。 |
上記を参考に、あなた自身の状況や希望に合わせて、適切な逆質問をいくつか用意しておきましょう。逆質問を通して、企業への理解を深め、入社意欲を効果的に伝えることが重要です。
まとめ
今回は、中途採用面接における心得やマナーについて解説しました。身だしみや言葉遣いなどの基本的なマナーはもちろん、面接官の視点に立った受け答えや逆質問の準備をすることが重要です。企業は、スキルや経験だけでなく、人物像や熱意も重視して採用活動を行っています。事前にしっかりと準備しておけば、自信を持って面接に臨むことができます。今回の内容を参考に、ぜひ面接突破を目指してください。
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